エリザベス女王杯 |
スイープトウショウ 統一女王だ |
2005/11/13・京都競馬場 | ||||||||||||||||||||||||
最後の直線。逃げるオースミハルカとの差は、まだ10馬身近くあった。しかし、窮屈になりながらも外に持ち出したスイープトウショウが、自慢の“鬼脚”を駆使。上がり33秒2。ゴール手前で、測ったかのようにとらえた。
「ヨッシャー」。検量室に引き揚げてきた池添は、両手でガッツポーズをつくり喜びを表した。「よく頑張ってくれた」とポンと愛馬の首をたたきながら、師匠・鶴留師とがっちり握手を交わした。「ペースが遅いので、どうかなと思っていたけど、我慢して脚をためていた分、一気に爆発してくれました」と笑顔で振り返っていた。 牝馬限定戦。宝塚記念で強豪牡馬をねじ伏せた実績がある。負けるわけにはいかなかった。天皇賞では馬場入りを嫌い、返し馬もできないほどだったが、得意の地元に戻ったこともあり、馬場入り、返し馬ともスムーズ。ゲート入りも難なくクリアし、あとはレースで結果を出すだけだった。
「ゲートに入ったときは、スタンドで“よかったぁ”と言ってしまったよ」と、鶴留師は笑みを浮かべた。毎日王冠後は、調教中に目の周囲をネットで覆うパシュファイヤーを着用。追い切り後にはゲート入りを行うなど、細心の注意を払ってきた陣営の努力が実を結んだ。 この後は休養に入る。「どこかに放牧へ出して、来年はどこを使うか、また決めます」とトレーナー。今度は女王として、再び王道を歩んでいく。(中江 寿) |
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