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エリザベス女王杯

 スイープトウショウ 統一女王だ

2005/11/13・京都競馬場
 
逃げるオースミハルカ(1)を直線とらえ、優勝したスイープトウショウ(8)=京都競馬場
  最強牝馬の証明だ。2番人気のスイープトウショウが、自慢の末脚をサク裂。逃げ粘るオースミハルカをゴール前で捕らえ、3つ目のG1を手にした。1番人気のエアメサイアは5着に終わり、武豊は01年から続けていた女王杯連覇が4でストップ。また、このレース3連覇を狙ったアドマイヤグルーヴは3着に終わった。

 最後の直線。逃げるオースミハルカとの差は、まだ10馬身近くあった。しかし、窮屈になりながらも外に持ち出したスイープトウショウが、自慢の“鬼脚”を駆使。上がり33秒2。ゴール手前で、測ったかのようにとらえた。

▼ 第30回エリザベス女王杯
1着  スイープトウショウ
池添
2.12.5
2着 オースミハルカ
川島
1/2
3着 アドマイヤグルーヴ
上村
1/2

 「ヨッシャー」。検量室に引き揚げてきた池添は、両手でガッツポーズをつくり喜びを表した。「よく頑張ってくれた」とポンと愛馬の首をたたきながら、師匠・鶴留師とがっちり握手を交わした。「ペースが遅いので、どうかなと思っていたけど、我慢して脚をためていた分、一気に爆発してくれました」と笑顔で振り返っていた。

 牝馬限定戦。宝塚記念で強豪牡馬をねじ伏せた実績がある。負けるわけにはいかなかった。天皇賞では馬場入りを嫌い、返し馬もできないほどだったが、得意の地元に戻ったこともあり、馬場入り、返し馬ともスムーズ。ゲート入りも難なくクリアし、あとはレースで結果を出すだけだった。

ガッツポーズで引き揚げてきた池添とスイープトウショウ=京都競馬場

 「ゲートに入ったときは、スタンドで“よかったぁ”と言ってしまったよ」と、鶴留師は笑みを浮かべた。毎日王冠後は、調教中に目の周囲をネットで覆うパシュファイヤーを着用。追い切り後にはゲート入りを行うなど、細心の注意を払ってきた陣営の努力が実を結んだ。

 この後は休養に入る。「どこかに放牧へ出して、来年はどこを使うか、また決めます」とトレーナー。今度は女王として、再び王道を歩んでいく。(中江 寿)

スイープトウショウ…牝4歳。父エンドスウィープ、母タバサトウショウ(母の父ダンシングブレーヴ)。馬主・トウショウ産業(株)。生産者・静内 トウショウ産業トウショウ牧場。戦績・16戦7勝。重賞・03年ファンタジーS、04年チューリップ賞、秋華賞、05年宝塚記念。総収得賞金・572、020、000円。鶴留明雄調教師、池添謙一騎手ともに古馬開放後初勝利。

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