大阪桐蔭・藤浪150キロで13K完封

 「高校野球大阪大会・4回戦、大阪桐蔭2‐0箕面東」(23日、舞洲)

 今春センバツ優勝の大阪桐蔭が、ベスト16に進出した。153キロ右腕・藤浪晋太郎投手(3年)が今夏初完投となる、2安打完封勝利。この日は最速150キロで13三振を奪った。プロ注目の153キロ右腕・福田真也投手(3年)を擁する此花学院は大塚に敗れた。

 この夏初の完投星に、4者連続を含む13奪三振で花を添えた。2‐0と僅差での勝利だったが、藤浪は「緊迫した中でテンポよく投げられた」と落ち着き払っていた。

 序盤は最速150キロを記録した直球で押した。「ファウルされることが多かったので、相手打者が見えていない(と思われる)変化球を投げた」と、二回途中からモデルチェンジ。カーブ、スライダー、カットを主体に三振の山を築いた。

 春は封印していた110キロ台後半のカーブが、この夏2度目の登板で生きた。「センバツの時はストライクが入らなかったので夏へ向けて練習してきた。今日はカウントを取りに行く球として使った」と磨きをかけた。

 ストレートとの急速差は30キロ以上。一方で「一番よかった球は、四回の先頭打者を三振に取った外角低めの真っすぐ」と、要所は持ち味の直球で締めた。1回戦の千里戦で5回、この日の完投で今大会計14回を投げ、無失点の貫禄だ。

 6球団9人のスカウトが視察。阪神・葛西スカウトは「カーブなど変化球も器用に操る。プロに入ったとしても、早い時期に1軍で使える投手になりそう」と絶賛した。

 これでチームは、センバツから続く今年の公式戦20連勝。藤浪は、寮では1998年に横浜が松坂大輔(現レッドソックス)を擁して春夏連覇した大会のDVDを視聴し、気持ちを高めている。春夏連続の聖地まであと4勝。絶対的な安定感を持つエースが無敗街道を駆け上がる。

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