報徳学園が辛勝!2年生・岸田が救った
「高校野球・兵庫大会3回戦、報徳学園6-5市姫路」(18日、ベイコム)
兵庫では今春センバツ出場の報徳学園が苦戦の末、3回戦を突破した。九回2死から同点に追いつき、延長十一回にスクイズでサヨナラ勝ち。4番手で登板の岸田行倫内野手(2年)が3回1安打無失点と好投した。北北海道で準決勝を行い、帯広大谷と旭川南が決勝へ進出。19日に全国のトップを切って、代表校が決定する。
絶体絶命の危機を2年生が救った。3番・岸田が1‐1の三回に左中間へソロ本塁打。九回からは4番手でマウンドに上がり、3回を1安打無失点でしのいだ。打線は1点を追う九回、2死走者なしから2安打と相手の失策で同点。延長十一回1死一、三塁から9番・土谷勇輔内野手(2年)のサヨナラスクイズで勝利をもぎ取った。
厳しい展開だった。先発のエース・乾陽平投手(3年)が1安打3四球で、1死も取れず1失点で降板。田中潤‐田中和とリレーしたが、八回表を終わって2点を追う劣勢。その裏に2死二塁から田中和の代打・酒井が左翼線適時二塁打を放ち1点を返したが、投手の持ち駒がいなくなった。
岸田の公式戦登板は5月5日、社との春季兵庫大会準決勝再試合で完封して以来、2度目。「乾さんに『お前ならいける』と言ってもらい、自信を持っていた」と落ち着いた投球をみせた。永田裕治監督(49)も「根性がある。春季大会で投げさせておいてよかった」と信頼。「どのチームより練習をした自信がある。負ける気はしなかった」と急造右腕は胸を張った。