千葉が内野5人シフト撃破!花巻東8強
「全国高校野球・3回戦、花巻東7‐6済美」(17日、甲子園)
花巻東(岩手)の156センチの小兵・千葉翔太外野手(3年)が安楽攻略の突破口を開いた。初回1死。中堅手が三遊間を守る内野5人シフトを敷く中、中前打でチャンスメーク、先制ホームを踏んだ。七回には外角直球を引っ張り、ガラ空きの右翼へ飛ばす三塁打。3安打2得点と大活躍だ。
6秒0の快足封じへ“千葉シフト”を敷いてくることを関係者に、前夜知らされた。それでも「相手のいない所に打てばいい」と冷静そのもの。
大谷(日本ハム)効果もあった。昨年、幾度となく打撃投手を務めてもらい「大谷さんと球質が違うので比べられないけど、速いというイメージはなかった」と、安楽の最大の武器、直球を狙い見事に打ち砕いた。
安楽打ちに成功し菊池(西武)を擁した09年以来夏の準々決勝進出。岩手県勢夏30勝を決め、躍進めざましい東北勢の主役に躍り出た。