蔦元監督の孫、映画製作中に来春当確
「高校野球秋季四国大会・準決勝、池田9-3生光学園」(26日、坊っちゃん)
来春のセンバツ出場校を決める重要資料となる四国大会の準決勝が行われ、1992年夏を最後に甲子園から遠ざかっている池田(徳島3位)が、生光学園(徳島1位)を9‐3で下し、22年ぶりの聖地となる来春センバツ出場を確実にした。
球場には池田高校・蔦元監督の孫で、映画監督の蔦哲一朗さん(29)の姿もあった。
2年半前から、祖父の足跡をたどるドキュメンタリー映画を製作中で、この日もカメラを手に、岡田監督にインタビューするなど精力的に撮影を行った。センバツ出場が確実となり「祖父の映画を撮っている時に甲子園に行けるなんて、偶然にしてもすごいこと」と興奮気味だった。
池田のOBだが野球部ではなく、サッカー部のFWとして活躍した。東京工芸大卒業後に映画の道へ。「祖父は野球で忙しく、遊んでもらった記憶なんてない。だから今こうして、祖父がどんな人だったのかを探っているんです」。来春センバツでの勝利が、物語の結末になることを願っている。