選考事情…花巻東「ラフプレー」で選外

 第86回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の出場校選考委員会が24日、大阪市内で行われ、一般枠29と21世紀枠3の計32校が発表された。

 2地区で最後の1枠を争う関東・東京の6校目は、関東8強の横浜と東京準優勝の二松学舎大付の比較。実力伯仲ながら投手、守備力の評価で横浜が選出された。中国・四国地区でも5校目が2地区で争われ、好投手岸を擁する明徳義塾が倉敷商を上回った。

 21世紀枠では東日本が2校に絞られ、激論の末に多数決で小山台が選ばれた。困難な練習環境や、エレベーター事故で06年に亡くなった部員、市川大輔さんの思いをつないでいる点も評価された。

 西日本の海南も僅差での選出。文武両道や練習環境、強豪校に善戦していることが評価された。3校目の大島は離島のハンディを克服している点に光を当てたいと意見が出た。

 また、今回の選考では「ラフプレー」についても審議された。東北4強の花巻東(岩手)が補欠校に選ばれなかったことについて、選考委員は「ラフプレーがあった」と述べた。マナーについてはこれまでも審議対象だったが、危険を伴うプレーについて、より厳格になったと見られる。

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