松山商&高松商“古豪”が聖地に挑む

 松山商が春夏合わせ甲子園出場42回、優勝7回(春2、夏5)。一方の高松商は出場44回で優勝4回(春2、夏2)。高校野球の長い歴史をリードしてきた両校は毎年6月の第3土曜日に定期戦を開き、誇りをかけて対決を繰り返してきた。今年の舞台は21日の松山商グラウンド。ネット裏で多くのオールドファンが見守る中、午前と午後に分けて2試合が行われた。

 第1試合は序盤から高松商打線が爆発。エース・守田勇気投手(3年)も好投を見せ、高松商が11‐1でコールド勝ちした。第2試合は松山商が相手投手陣を攻略。7‐2の快勝で雪辱した。

 「松山商は野球に対する姿勢や1球にかける気迫がすごい。勉強になった」と、今年4月に就任したばかりの高松商・長尾健司監督。松山商の重沢和史監督は「高松商は身体能力が高い選手が多い」と、お互いの野球スタイルをたたえ合った。

 ともに長い低迷が続く。高松商は96年夏、松山商は01年夏を最後に甲子園の土を踏んでいない。

 今年こその思いを胸に挑む夏。松山商の宇野航大主将(3年)は「まだミスが多い。大会までに修正したい」と話し、打線を引っ張る月原嵐外野手(3年)は「今年は打撃のチームなので打ち勝ちたい。目標は全国制覇」と13年ぶりの聖地切符獲得へ意気込んだ。

 高松商は187センチ、95キロの主砲・末包昇大内野手(3年)を中心に打線が強力だ。石田啓介主将(3年)は「あとは守りを強化したい」と課題を挙げた。飯山中や香川大付属坂出中を全国大会に導いた長尾監督の指導の下、18年ぶりの甲子園を目指して戦力アップに取り組んでいる。

 復活を願うOBや地元ファンの声援はまだまだ熱い。定期戦で刺激し合った四国のレジェンド2校。伝統の力を信じ、厳しい夏の戦いに乗り込む。

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