拓大紅陵が快勝発進!小枝監督最後の夏
2014年7月14日
三回の先制点は、1死二塁から3番・笠原昇太外野手(3年)の一塁強襲内野安打。ボールが中堅方向にはじかれた瞬間、二走が判断よく本塁を陥れた。「監督からは、いつも『0・1秒で、人は70センチ走れる』と言われている。あれはナイス三塁コーチャーです」と笠原。相手の体勢やボールとの距離など、状況を瞬時に理解してプレーする“小枝野球”の象徴だった。
指揮官にとっては、拓大紅陵を率いて33度目、そして最後の夏。それでも選手には「この大会も変わらない。同じ方向を向いて、一つの塁、一つの得点が取れればいいな」と言って送り出した。そんな願い通り、初戦で教えをしっかり実践したナインに「だいぶ野球が分かってきたのかな」と満足げだ。12年ぶりの夏切符へ、名将は「まだまだ先は長い」と前を見据えた。
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