高松北・塹江7回11K!7球団が視察
「高校野球・香川大会2回戦、高松北8-1藤井」(15日、レクザム)
香川大会は2回戦3試合が行われ、高松北がコールドで藤井を下し、3回戦に進出した。エース左腕・塹江(ほりえ)敦哉投手(3年)が、7回2安打1失点、11奪三振で最速148キロをマークする快投。公式戦初本塁打も放つなど投打に大活躍した。観音寺中央は三木を下し、坂出商は土庄にコールド勝ちした。
注目の左腕が再び輝きを放った。7回2安打1失点。三振は六、七回の6者連続を含む11個を奪った。「きょうは余裕を持って投げられました」。高松北・塹江は満足げな笑みを浮かべた。
初戦の149キロには届かなかったが、この日も最速148キロをマーク。チェンジアップなど変化球もさえた。14個の三振を奪いながら5失点を喫した初戦のあと「下半身を使って投げるように意識した」とフォームを修正。課題の制球にも安定感があった。
ネット裏には7球団13人のスカウトが視察に訪れた。未完の大器と呼ばれる左腕の快投に「課題は多いが、大化けする可能性がある」と阪神・山本宣史スカウト。4番打者としても、八回にダメ押しとなる公式戦初本塁打を右翼席へたたき込んだ。まさにワンマンショーだった。
校内トップクラスの学力を誇る秀才エース。この日も1時間目だけ授業を受け、第3試合のマウンドに上がった。「英語のリスニングの授業でした。ちょっとバタバタでしたね」
3回戦は観音寺中央と対戦する。1995年に全国制覇の経験がある強敵だ。「チームの状態は上がっている。一戦必勝の気持ちで相手を倒したい」。快速球左腕の言葉に風格が備わってきた。