大阪桐蔭・青柳 獣のように食らいつく

 「選抜高校野球・準決勝、大阪桐蔭-敦賀気比」(31日、甲子園)

 準決勝に進出した4校は休養日の30日、兵庫県内などの施設で練習を行った。史上5校目の夏春連覇を目指す大阪桐蔭は、昨夏準決勝と同じ敦賀気比との対戦を前に、今大会9打数1安打と不振にあえぐ4番・青柳昴樹外野手(3年)を西谷浩一監督(45)が直接指導。青柳は獣のように食らいつく考えを明かした。

 打席に立つ青柳の雰囲気が明らかに違った。温厚な人柄からは想像もできない気迫と緊張感が伝わってきた。次なる相手は敦賀気比のエース・平沼。「(獣のように)とにかく食らいつく。苦しいときに打つのが4番」と力を込める。

 ここまでの3試合で9打数1安打。結果が出ていないせいか「ボールを選びすぎていた。もっと積極的に」と青柳は明かす。この日のシート打撃では西谷監督からフォームのチェックと打席での心構えも含めたアドバイスを受け、打席を“おかわり”。平沼をイメージしつつ、右投手から快音を響かせた。

 昨夏準決勝ではスタメン出場しながら無安打。平沼から2三振を喫し「去年の映像を見ると振ったのは全部、ボール球でした。だからストライク球をしっかり仕留めたい」と闘志をみなぎらせる。

 指揮官も「もがき苦しむのは成長の過程。タフな気持ちを持って乗り越えてほしい」。史上5校目の夏春連覇へ、主砲の復調がカギを握っている。

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