小豆島に背番号「18」の大応援団
第88回センバツ高校野球大会(20日開幕・甲子園)の甲子園練習が15日、スタートした。21世紀枠で初出場の小豆島(香川)は、17人の選手が30分間、入念に聖地の感触を確認。21世紀枠対決となる釜石(岩手)との初戦(第2日第1試合)には約5000人の応援団が来場する見込みで、「18人目の選手」を意味する背番号18のジャンパーを着用して熱い声援を送る。
巨大な観客席を見渡し、“三十四の瞳”が輝いた。初めて踏みしめた甲子園の土。小豆島の17人の選手たちは30分間、自分たちで考えた練習メニューに没頭した。打撃は行わず、連係プレーなど守備が中心。樋本尚也主将(3年)は「楽しくて、アッという間でした」と声を弾ませた。
21世紀枠対決となる釜石との初戦は大会第2日第1試合。当日は小豆島から深夜臨時便のフェリー4隻で約2000人が向かうなど、約5000人がアルプスに駆けつけると想定されている。
大応援団は背番号「18」が入ったおそろいのジャンパーを着用する。「18人目の選手」を意味するもので、ナインと一体となって戦おうという熱い思いがこもっている。来春に統合予定の島内のもう一つの高校、土庄の吹奏楽部も応援に参加。まさに島一丸でナインに声援を送る。
杉吉勇輝監督(32)は「島の人たちが甲子園を小豆島色に染めてくれる。自分たちはどんな状況になっても、笑顔でプレーしたい」と話した。開会式で選手宣誓を務める樋本主将も「野球を楽しむ姿を見せたい」。島悲願の夢舞台で、チームのモットー「エンジョイ・ベースボール」を貫く。