明徳・馬淵監督“情報戦”で先制
第88回選抜高校野球大会(20日から12日間・甲子園)の開会式リーサルが19日、行われた。
先だって実施された明徳義塾・馬淵史郎監督(60)と龍谷大平安・原田英彦監督(55)の監督対談では、馬淵監督が情報戦を駆使して先制パンチ。原田監督は第1ラウンドで“白旗”を揚げたが、1回戦屈指の好カードとなる本番でのリベンジを誓った。
和やかな空気が一瞬にして変わった。「向こうの4番と8番がホームラン打ったらしいの」と、馬淵監督がボソッとつぶやいた。「何で知ってるんですか!?」と目を丸くする原田監督。18日に行った練習試合の内容がダダ漏れしていた。
当日は観客も入れず、マスコミも規制した。龍谷大平安ボールパークの入り口には警備員が立ち、厳重に管理されている。それだけに驚く原田監督に対して「あのヘリコプターのやつ。ドローンを飛ばしたんよ」と言い放ち、「実は(相手の)村野工に兄の親戚がおるんよ。(17日に対戦した)美濃加茂にも親戚がおってな(笑)」とたたみかけた。
管理していた情報が筒抜けになっていたことで「もう参りました…」と“白旗”を揚げた原田監督。前哨戦には完敗したが「練習試合の情報がマイナスになることもあるんでね」と意に介さないそぶりを見せた。全国を制した指揮官同士の戦い-。本番の結果は、果たしてどうなるだろうか。