「深見東州単独!武道館・オリジナルソングコンサート」
実業家で歌手の深見東州氏(65)が21日、東京・日本武道館で「深見東州 単独!武道館・オリジナルソングコンサート」を行った。
デイビッド・フォスター、マイケル・ボルトンら、世界的ミュージシャンと親交があり、ロックやジャズの名曲を英語で歌うことも多い深見氏だが、この日は全曲が自身作詞・作曲のオリジナル曲。
〝音楽の聖地〟で時にシリアスに、時にコミカルに歌声を響かせた深見氏に、会場を埋め尽くした1万2000人の聴衆は惜しみない拍手を送った。
全曲が自身作詞・作曲
まさに変幻自在の歌声だった。絵画をはじめ芸術全般で活躍する深見氏だが、この日は音楽の才能をさく裂させた。
今回はすべてがオリジナル曲というファン待望のコンサート。演歌からポップス、オペラまで歌いこなす歌唱力で〝シンガー・ソングライター深見東州〟の顔を存分に見せつけた。
武道館公演は4回目とあって、すでにホームグラウンドの雰囲気。「今回は驚く演出と私の作った曲ばかりです。お祭りですからね!」とあいさつした深見氏は、30人編成のオーケストラをバックに「シンドバッド」の振り付き熱唱でスタート。続いて「メスの狼」「熟しきれない私」「アンドロメダ王子」などの人気曲で、序盤から客席は総立ちになった。
衣装も歌もバラエティーに富んでいた。全国の地名を入れ込んだ親しみやすいメロディーの「縁結び」、演歌「仙台の女性(ひと)」、タンゴ調の「ブエノスアイレスで去った君に」、「森高千里がカワイイ歌を歌ったら」という想定で作った、アイドル調ポップス「甘酸っぱい恋」、フォークにバラード、民謡調…。ピアノ伴奏のみで歌われた「マリアと共に」では美しいメロディーに涙する人もいた。
衣装も絢爛豪華!!
曲に合わせる衣装も絢爛(けんらん)豪華。金色のジャケットから着流しの和服、さらにはガンダムのシャア少佐風のナポレオンコートと、ステージの上で七変化。ファンを目でも楽しませた。
終盤は深見氏が「ここからは座ってられませんよ。驚きと感動と興奮の世界に行きますので、舞台から目を離さないでください」と予告した通り、まさに〝お祭り騒ぎ〟。
「いでよ!鹿嶋の神」「龍神21世紀」「恋に狂って支離滅裂」とアップチューンをたたみかけ、踊りだす人たちで客席はダンスフロアと化した。
アンコールでは「メタボの雀」「バンペイユ」を熱唱したが、これで終わらないのが深見氏。「武道館は10時までにピッタリ終わらなきゃいけないんです。あと6分ありますが、どうしましょうか?」と客席に問いかけ、ファンのリクエストで「龍神21世紀」をもう一度歌うと、時計は午後10時ピッタリ。深見氏は「次は新国立劇場で会いましょう」と笑顔で再会を約束。ファンも3時間半にわたる深見ワールドを堪能したようだった。