デザイン大国、スイス展が西宮で
日本人にとってアルプスの名峰や永世中立国のイメージが強いスイスは、世界屈指のデザイン大国でもあります。その全貌を伝える『スイスデザイン展』が、「西宮市大谷記念美術館」(兵庫県西宮市)で始まりました。
展覧会は、日本とスイスが国交を樹立した約150年前の資料をプロローグに、「自然・観光・交通」のコーナーで幕を開けます。観光ポスターや鉄道の資料、スイス航空のブランディングを見れば、その歴史と質の高いデザインが分かります。
続く「企業デザイン」のコーナーでは、ビクトリノックス(ナイフ)、スウォッチ(時計)、シグ(アルミ製ボトル)、ネフ(玩具)、フライターグ(鞄など)といったスイスを代表する企業のデザインを紹介。3番目の「普遍的デザイン」では、「スイス・スタイル」として有名なグラフィックデザインの名作を中心に、椅子や家電製品などのプロダクトも併せて展示されており、マックス・ビル(デザイナー)とル・コルビュジエ(建築家)のコーナーも設けられています。
そして最後は、現代を代表するデザイナーたちの仕事が並ぶコーナー。家具、食器、家電、テキスタイル、グラフィックデザインなどの作品が一堂に並び、華やかな余韻と共に幕を閉じます。
これらの展示物を見て感じるのは、スイスデザインの底流に、普遍性、機能性、実用性を重視する姿勢が貫かれていることです。また、手仕事を重視する職人気質、伝統と現在の融合といった特徴も感じられました。展示総数は約700点。スイスデザインの全体像がうまくまとめられており、デザイン好きの方ならきっと満足できるでしょう。
文・写真/小吹隆文(美術ライター)
(Lmaga.jp)
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