みんぱく一新、約10年越しの工事完了
「万博記念公園」(大阪府吹田市)にある「国立民族学博物館」(通称・みんぱく)で6月16日、「中央・北アジア/アイヌの文化」展示がリニューアルオープンした。
同館は、世界のさまざまな民族文化を研究し広く伝えることを目的として1977年に開館。常設展示では世界をエリアごとに分け、衣食住や民族文化を紹介する。展示物にふれたり撮影も可能で、各文化を物語る豊富な展示は「ワンコインで世界旅行気分を味わえる」、と人気だ。2007年に開館30周年を迎えたのを機に、「世界各国の現地に住む人たちの意見を取り入れ、生活感ある展示を」とエリアごとに順次リニューアル。この「中央・北アジア/アイヌの文化」エリアのオープンにより、本館展示のリニューアルが約10年越しに完成した。
カザフスタンやウズベキスタン、モンゴル、ロシアなどを指す中央・北アジア地域は、日本から距離的には近いがアクセスが悪く、ヨーロッパに行くより時間がかかる場所もある。同館の池谷和信教授は、「中央・北アジアは行きにくく研究者も少ない。だからこそ、『みんぱく』が日本でいちばん、この地域の文化に豊富にふれられる場所ではないか」と胸を張る。中央アジアの陶器や衣装のきらびやかな装飾、自然とともに生きる北アジアの素朴な狩猟・遊牧文化にはきっと心動かされるはずだ。
新展示オープンを記念し、6月から7月にかけて中央・北アジア地域の民族音楽コンサートや映画上映など、さまざまなイベントが開催。12月からはアイヌ文化のイベントが行われる。詳細は公式サイトにて。
取材・文・写真/合楽仁美
(Lmaga.jp)
関連ニュース
編集者のオススメ記事
関西最新ニュース
もっとみる「もうおしまいか」朝ドラ『おむすび』最終週の予告が公開、視聴者しみじみ「みんなの笑顔を見たら急激に淋しくなった」
快晴の大阪・天満橋に賑わい、異国文化楽しむ「1日限定フェス」開催
人気ブランドが手掛ける「お洒落カフェ」3店舗、大阪・梅田の新施設に登場
和菓子「たねや」が手がける新店「LAGO 大津」誕生、琵琶湖ビューのカフェで焼きたてカステラ
520円お得、ケンタッキーの「30%OFFパック」は4週間限定
40年の歴史に幕…マドンナも宿泊した大阪の名物ホテル、創業時からの従業員に「伝説」を訊いた
「バブル期の憧れ」大阪の名物ホテルはなぜ閉館するのか?「ホテルで接待」は減少…コロナ禍を経て変わった価値観
韓国で人気爆発「NIKE BY YOU」、ついに大阪へ…実際に体験してきた