京都の人気焙煎所「WEEKENDERS COFFEE」（京都市左京区）が７月９日、２号店の富小路店をオープン。全国的にこちらで焙煎したコーヒー豆は人気で、「行ってみたいけれど、アクセスが不便」という声が多かったために、京都の中心部に登場することに。

しかし、店は通りに面しておらず、コインパーキングの奥という隠れ家的なロケーションに。停まっている車の奥から突如見える、茶室をイメージしてリノベーションした町家の姿には驚かされます。茶室で言う所の露地（庭）や腰掛け待合（休憩所）も準備され、わずか4.8坪のショップながら贅を尽くしたしつらえに。

今後、１号店の焙煎所はコーヒー豆の販売のみを継続して行うそうですが、基本は焙煎に集中。そして、コーヒースタンドはこちらの富小路店で楽しめるように。店内のカウンターで立ち飲みができるほか、露地の腰掛けや低めの塀をベンチ代わりに利用して一服。手入れの行き届いた苔庭や季節の山野草、紅葉や椿の木々が目を楽しませてくれ、「コーヒーを飲むほんの少し、五感が豊かに震える時間になれば」という店主夫婦の想いを体感できます。

取材・文／天野準子

(Lmaga.jp)