皇室の世界を、京都・聖護院が特別公開
創建1090年の名刹「本山修験宗総本山 聖護院」(京都市左京区)の特別公開が現在開催中だ。平安末期から明治維新まで、皇室・摂家より住職を迎えていた宮門跡とあって、普段はガラス越しでしか目にすることのできない貴重な品々を拝観できる機会となっている。
見どころは、江戸中期を代表する絵師・狩野永納と狩野益信が手掛けた障壁画130面。大玄関、孔雀の間、謁見の間など、各部屋で渾然一体となって輝く金碧の襖絵が楽しめる。「こういう和の世界は、座って観るのが一番美しいんですよ」と、門主の宮城泰年さんは語る(但し、謁見の間は基本廊下からの鑑賞)。
また、1676年に御所から移築した後水尾天皇建立の書院(重文)の設えにも注目を。こちらは後水尾天皇が女院の為に用意され、大きな幾何学模様の欄間や、ガラス窓など、当時の天皇家の人々がどのような暮らしをしていたのか垣間見ることができる。
通常、同院は予約拝観のみとなっており、「寺宝もただ観てまわるなら博物館の方が有意義かもしれません。ですが、私どもはご予約いただき、付きっ切りで案内させてもらって、何かええもんを持って帰ってもらえたらと思っています」と執事の宮城泰岳さんは説明するが、期間中は特別に自由拝観。ただし、午前・午後1回ずつ(時間は不定)僧侶が案内する時間も設ける。12月18日まで公開。料金は大人800円ほか。
取材・文/浅野はるか
(Lmaga.jp)
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