京都で、ロベール・クートラスの展覧会
「アサヒビール大山崎山荘美術館」(京都府大山崎町)で、フランス・パリ生まれの画家、ロベール・クートラス(1930~1985)の展覧会が、12月17日から開催されます。
彼は「現代のユトリロ」、「第2のベルナール・ビュッフェ」として華々しく売り出されましたが、流行に左右される美術界に嫌気がさし、画廊から離れて活動する道を選択。経済的に困窮しながら制作を続けました。没後30年の昨年、フランスや日本で彼の回顧展が催され、再評価の気運が高まっています。本展もその流れの一環と言えるでしょう。
クートラスが生涯をかけて描いたのは、小さな紙片に独自の神話的なイメージや抽象的な模様を描いたカルト(カード)で、その数は約6000点にも及びます。また、グアッシュ(水溶性不透明絵具)や油彩の絵画、自宅のダルマストーブで焼成したテラコッタ(素焼の彫刻)も制作しました。
「ロベール・クートラス 僕は小さな黄金の手を探す」と題した本展では、代表作のほか、初期の油彩画、彼が死ぬまで手もとに残していた未公開作品、制作の裏側が伝わる関連資料などで構成。日本の美術ファンに、その味わい深い世界を紹介します。2017年3月12日まで、一般900円。
文/小吹隆文(美術ライター)
(Lmaga.jp)
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