人間国宝第1号、奈良の生家が宿泊施設に
1955年、重要無形文化財「色絵磁器」の保持者として人間国宝第1号に選出された近代陶芸の巨匠・富本憲吉(とみもとけんきち、1886-1963)。1月21日、奈良県生駒郡にある彼の生家が体験型宿泊施設「うぶすなの郷 TOMIMOTO」(奈良県生駒郡安堵町)として生まれ変わり、3月のオープンを前にひとあし早くメディアに公開された。
色絵磁器に金と銀を同時に焼き付ける「金銀彩」の技法を編み出し、その業績から人間国宝に選ばれた富本。生家は元々、彼の没後に「富本憲吉記念館」として運営されていたが、2012年に閉館し、今回『日本の美を象徴する人物』として安堵町などが協力して、富本氏の功績と生家の価値再生を図った。
客室は、かつて富本氏の書斎だった和室に新たに洋室を加えた「日新」(最大4名宿泊)と、富本憲吉記念館として利用されていた蔵をリノベーションしたメゾネットタイプの「竹林月夜」(最大8名宿泊)の2タイプが用意され、1日2組限定(1泊2食付で1人5万円)。
広報担当の平安山さんは、「富本氏は陶芸のみならず、日々の暮らしを豊かに、彩りを添えるために日常の器を作ってきました。彼の目指したライフスタイルや世界観を味わってもらえれば」と話す。宿泊者は、富本作品の意匠モチーフになった庭の草花や安堵町の自然と歴史を五感で味わいながら、敷地内に併設された工房兼ギャラリーでの陶芸体験、地元ボランティアと連携した観光プログラムなどを楽しめる。
取材・文・写真/いずみゆか
(Lmaga.jp)
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