桂春團治一門が、大阪・池田に集結
4月17日から「池田市民文化会館」(大阪府池田市)で開催される『第五回いけだ落語うぃーく』。その最後の2日間、22日と23日におこなわれるプログラム『第十八回いけだ春団治まつり』の内容が発表された。
22日に「三代目桂春団治をしのぶ会~映像とトーク~」と題した、映像とトークショーで三代目のありし日をしのぶ追悼イベントを開催。なかでも注目は上方落語四天王のなかで唯一人、三代目春團治が初主演した映画『そうかもしれない』の上映だ。認知症が進む妻と、それを支える夫の愛と苦境を描いた耕治人の秀作で、雪村いづみが妻を演じ、三代目春団治が自身も病になる夫役に。『第2回おおさかシネマフェスティバル』主演男優賞を受賞している。 トークショーでは『そうかもしれない』の監督・保坂延彦氏を招き、四代目春團治襲名が決まった桂春之輔をはじめ高弟らが尽きない思い出を語り、三代目の芸と落語家人生をふり返る。
23日は、桂福団治ら一門直弟子7人が勢揃いする「大落語会」を開催。多様な個性と磨いた技量で四代目襲名に向けた一丸のチカラを見せてくれそうだ。この2日間、会場で特別展示される、若き手塚治虫が二代目桂春團治の興行ポスターに描いた肉筆イラスト画9点も必見。
『春団治まつり』は、1998年に池田市内の受楽寺に初代・二代目の桂春團治を顕彰する「春團治之碑」を建立、それを機に2000年よりスタート。地元の手作りの祭りとして定着し、昨年1月に逝去した三代目桂春團治も毎年法要に出席し、落語会を開いている。
取材・文/やまだりよこ
(Lmaga.jp)