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ダル9勝…首脳陣に直訴「球数考えないで」

 パドレス戦の7回、クエンティンを併殺打に仕留め、ガッツポーズをするレンジャーズのダルビッシュ=ペトコ・パーク(共同)
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 パドレス戦の7回、クエンティンを併殺打に仕留め、ガッツポーズをするレンジャーズのダルビッシュ=ペトコ・パーク(共同)

 「パドレス2‐4レンジャーズ」(20日、サンディエゴ)

 レンジャーズのダルビッシュ有投手(25)は20日(日本時間21日)、パドレス戦に先発し、8回を投げて5安打8奪三振3四球2失点でリーグ最多タイの9勝目(4敗)。メジャー自己最多となる122球の力投だった。この日は、指名打者制のないナ・リーグ球団と敵地での交流戦のため「9番・投手」で出場。三回にメジャー初打席初安打となる右前打を放ち、3打数1安打だった。

 バットを真っ二つに折られても負けなかった。三回に迎えたメジャー初打席でしぶとく右前へ運ぶ初安打。「僕がバッターだったら特別な気持ちになるかもしれないですけど、ピッチャーなので何も思わない」。試合後は淡々と話したダルビッシュだったが、塁上では自軍ベンチに向かって胸を張った。味方の野手たちが安打の後に行う、頭上で両手を組むお決まりのポーズをまねて、笑みをこぼした。

 安打よりむしろ、打席に立つことに心が躍った。「すごく楽しんでいました。どのぐらいの球を投げるのか、相手のピッチャーに対してすごく興味がありました」。合計3打席。メジャーに来て初めて見る景色を満喫した。

 本職では序盤は制球に苦しんだ。初回にいきなり2四球。二回には相手投手に逆球を捉えられて先制2点適時打。三回を終えた時点で53球を費やすと、ダルビッシュは首脳陣にこう伝えた。

 「球数を考えないで。降ろすなら内容で。九回でも、150球でも投げるから」

 三回以降の6イニングは圧巻の散発3安打、7奪三振だ。七回、112球を投げた直後にはワシントン監督から体調を問われたが、続投を志願。計122球はメジャー自己最多だった。まだ成し遂げていない完投には「日本でも120、130球は当たり前だった。去年も九回で155キロを投げてましたし、そういう意味では自信はありますよ」と言い切った。

 前回、15日の登板と同じ8回2失点でリーグ最多タイの9勝目。「前回と結果はあまり変わらないですけど、内容がかなり違う。途中からフォーシームをほとんど投げずにシンカー(ツーシーム)ばかりになった。前回と違うピッチングができたことはすごくよかった」。09年WBCで苦杯をなめた“因縁の地”サンディエゴで自身の敵地での連敗を「4」で止めた。ダルビッシュが投げるごとに進化していく。

(2012年6月22日)

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