イチロー4001安打 新たな一歩
「ヤンキース5-3ブルージェイズ」(22日、ニューヨーク)
日米通算4000安打を前日達成したヤンキースのイチロー外野手(39)は「1番・右翼」で出場し、3打数1安打。チームは5‐3で勝ち5連勝を飾った。イチローは、大記録から一夜明けた思いを口にした。ブルージェイズの川崎宗則内野手(32)は「9番・二塁」で4打数2安打1打点だった。また、インディアンス傘下から自由契約となった松坂大輔投手(32)が、メッツとメジャー契約した。
新たな金字塔を打ち立てた翌日の試合。16試合ぶりに1番に入ったイチローが、地元ファンをどよめかせたのは四回だ。
カウント1‐2から左腕ハップが投じた145キロ高めの直球を流し打ち。三塁手の左へのゴロ打球は、三塁ベースに当たって大きく跳ね上がり、左翼線を転々とする二塁打となった。
日米通算4001安打目。大きな節目の後の1本。イチローは「(ほかの安打と)同じように大事な1本ですよ」と言ってから「だって昨日の1本が変わらないんだから、そりゃあ、(次も)変わんないでしょ」。
前日は深夜の自宅で祝杯を挙げた。「(夫人の)弓子と(愛犬の)一弓と3人でちょっとしたお祝いをしました。食事中にね、お酒を飲んで、という程度ですけど」。酒の種類は「そこは『一番搾り』でしょ!」。自身がCM出演している商品名を口にして「毎日飲みますけど、(昨晩は)その量がちょっと増えた」と話した。
同点の五回1死一、二塁の場面では、四球でつないで逆転劇をおぜん立て。今季3度目の5連勝で地区首位のレッドソックスと6ゲーム、ワイルドカード争いでも3・5ゲームまでその差を縮めた。流れはいい。イチローがチームの推進力になっている。