上原、世界一へ「頑張るだけです」
「ワールドシリーズ、レッドソックス‐カージナルス」(24日開幕、ボストン)
ワールドシリーズ(7回戦制)は、米東部時間23日午後8時すぎ(日本時間24日午前9時すぎ)に、ア・リーグを制した上原、田沢のレッドソックスが、本拠地ボストンにナ・リーグ王者のカージナルスを迎えて開幕する。
レッドソックスは6年ぶり8度目、カージナルスは2年ぶり12度目の優勝を目指す。第1戦の先発はレッドソックスがレギュラーシーズン15勝の左腕レスターで、カージナルスはナ最多タイの19勝を挙げたウェインライトのエース対決。
22日は両チームがフェンウェイ・パークで前日練習を行い、上原と田沢はキャッチボールなどで調整した。
レッドソックスの上原はア・リーグを代表する不動の守護神として大舞台に臨む。「これだけ(野球が)できるのは幸せなこと。泣いても笑っても4試合から7試合なので、頑張るだけです」と実感を込めて話した。
タイガースとのリーグ優勝決定シリーズは5試合で計6回を投げて4安打無失点、9三振で1勝3セーブと圧倒的な成績を残し、シリーズの最優秀選手に選ばれた。
レンジャーズ時代の2011年はポストシーズンに入って調子を落とし、ワールドシリーズの出場登録を外された苦い経験がある。今季はレギュラーシーズンで73試合、ポストシーズンも8試合を投げて疲労は蓄積しているが、好調を維持。「2年前とは違う。目標、気持ちの持っていき方がうまくいっている」と精神面の成長を口にした。
重責のマウンドを担う38歳の右腕は「ゴールは見えてきた。でも、ゴールを見るよりは一歩。そういう気持ちでやる」と表情を引き締めた。