引退考えた黒田を翻意させた偉大な友人
ヤンキースの黒田博樹投手(39)が昨オフ、真剣に引退を考えながら、昨季限りでユニホームを脱いだアンディ・ペティット、マリアノ・リベラの去り際の姿を見て現役続行を決断していた。ヤンキースの公式サイトが20日(日本時間21日)、伝えた。
黒田は昨季、201回3分の1を投げて防御率3・31、11勝13敗の成績を挙げたが、最終戦終了後に引退も考慮すると発言した。
しかし、黒田は結局、今年も縦縞のユニホームを着続けることを決めた。その理由を、黒田は「昨年引退したペティット、リベラと比べても自分はまだ数歳若い。これが恐らく、今季もプレーを続ける決断に至った理由だと思う」と、自らの心中を探るように話した。
ペティットは41歳となった昨季、9月20日に現役引退を表明した。9月28日の最終登板では完投勝利を挙げ、今季は11勝11敗、メジャー18年間で通算256勝153敗だった。
リベラは44歳。昨季開幕前にこの年限りで引退すると表明、7月の球宴ではMVPを獲得、シーズン終盤では訪れる球場ごとに引退セレモニーが催された。メジャーでの19年間をヤンキースで通し、82勝60敗、そして652セーブはMLB歴代最高の数字である。
この2人の姿に、黒田は心底驚いた。取り分け、同じ先発投手として1年間ローテーションを守り続けた友人のペティットには感銘を受けた。
本拠地球場ではロッカーが隣りで、言葉の壁、投げる腕の左右の違いを超えて、打者に対するピッチングについて議論してきた。
「彼の存在は、私にとって本当に大きかった。彼がもうクラブハウスにいないなんて、寂しい」と目を伏せる黒田。しかし、そんなペティットより若い自分がここで引退するわけにはいかないと、発憤させてくれたのもまた彼だった。
今季は日本の楽天から田中将大が加わった。今度は田中が黒田の姿から何かをつかむ番かもしれない。
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