イチロー3017試合出場 ノムさんに並んだ
「ヤンキース5‐14オリオールズ」(8日、ニューヨーク)
ヤンキースのイチロー外野手(40)は先発を外れ、9点を追う九回の守備から中堅で途中出場。オリックス時代の951試合とメジャー2066試合を合わせて日米通算3017試合出場とし、野村克也氏(1954~80年)の持つプロ野球記録に並んだ。
右手で芝生の状態を確かめた。空を見上げ、午後4時の太陽の位置、風向きを確認。敗色濃厚の九回からの出場。「驚かない、まったく。そのために僕は二回から準備してるわけだから」。中堅守備に就いたイチローは普段と同じルーティンを行った。すべては最高のパフォーマンスをするためだ。
オリックス時代の1992年7月11日のダイエー(現ソフトバンク)戦でデビュー。プロ23年目で日本記録に並んだ。だが試合後のイチローは「あっ、そう。だから、っていう感じですけど」とさらり。「出るだけでカウントされるものに僕は価値を見いだせない。それに尽きる」。出場記録に関心を示さない理由を明かした。
プロ23年目。記録が持つ重みは野球人生の長さが証明しているが「僕がヨボヨボのじいちゃんだったらそれはそうかもしれないけど、何が?って思うよね」と言って笑った。けがとは無縁の肉体は日々の鍛練のたまものだ。