イチ「二塁踏み忘れ」人生初の失態
「フィリーズ0-7マーリンズ」(2日、マイアミ)
マーリンズ・イチロー外野手(41)が人生初の失態を犯した。フィリーズ戦の二回、二塁ベースを踏み直さず三塁に向かい、アピールプレーでアウトを宣告された。3戦連続安打でチームは4連勝で勝率5割に到達したが、「(ヤンキースの)松井スペシャルアドバイザー(GM特別アドバイザー)とジーターの野球教室お願いしまぁーす」と“自虐ネタ”で爆笑を誘った。
観客席がざわついた。敵軍のアピールプレーで三塁にいたイチローが『二塁踏み忘れ』でアウトを宣告された。
二回だ。3戦連続安打で出塁し、次打者の初球にスタートを切った。まずかったのは、二塁付近での動きだ。打球が右翼方向に上がったため、二塁到達後に一塁へ2歩ほど戻った。そこで打球が落ちたことを確認し、再加速したが、ベースを踏み直さずに三塁へ走ってしまった。
「混乱しましたね」
開口一番、そう振り返ったイチロー。予期せぬ初球打ちだったことなどを説明しながら「僕はしっかりと(塁を)踏んで行く意識を絶対に持っている。ああいうプレーで(進塁の)後でアウトにされたことはないですね」と野球人生初のミスだったことを明かした。
チームが4連勝で今季初めて勝率を5割にしたこともあって“舌好調”。自身の走塁ミスには「(ヤンキースの)松井スペシャルアドバイザー(GM特別アドバイザー)とジーターの野球教室お願いしまぁーす」と“自虐ネタ”で爆笑を誘った。
今季24試合目で借金完済。「落としちゃいけないゲームをものにしている。新しいチームですから負ければ自信を失うし、勝てば自信を持つ。そういう段階を経て(チームは)できあがるものですから」。心地よい空気の中でイチローが野球に専心している。