イチロー、ボンズ氏と世紀の2ショット
「マーリンズ春季キャンプ」(23日、ジュピター)
マーリンズのイチロー外野手(42)が23日(日本時間24日)、フロリダ州ジュピターでキャンプインした。大リーグ16年目のシーズンに向け、守備、打撃など約2時間の練習で本格始動。今季から打撃コーチを務めるバリー・ボンズ氏(51)との“世紀のツーショット”も実現した。
練習開始から約1時間半。フリー打撃の準備を待つ間、バットを手にしたイチローが話し掛けた相手は今季から打撃コーチを務めるボンズ氏だった。
年間262安打や10年連続200安打など、数々の安打記録を塗り替えてきたイチローと、シーズン73本塁打や通算762本塁打のメジャー記録をもつボンズ打撃コーチ。メジャー史にその名を残す2人が独特のオーラを放つ。
「そりゃあ、ボンズでしょ。やっぱり(存在感が)違いますね。残してきたものが違いすぎる」
イチローの声が自然とはずんだ。
記録ラッシュを予感させるシーズン。メジャー通算3000安打まであと65本、同500盗塁まで2個に迫っている。記録達成への欲求を問われたイチローは「それなかったらここでやってられない。そりゃあ、あるよ」と話す一方で、昨季に続く“第4外野手”の役割に「その立場の選手はコメントがすごく難しい」と慎重に言葉を選んだ。
メジャー16年目のキャンプイン。親交のあるダウンタウン・浜田から贈られたTシャツを着て施設入りした。新しいデザインのサングラスとスパイク。とてもメジャー最年長野手とは思えないしなやかな動き。イチローの存在感は際立っていた。