イチロー、通算3000安打達成アイテムを米野球殿堂へ寄贈

アイデルソン館長(左)にアイテムを手渡すイチロー(撮影・小林信行)
3枚

 マーリンズのイチロー外野手(42)はメジャー通算3000安打達成から一夜明けた8日(日本時間9日)、本拠地マーリンズパークで行われた記者会見に出席。記録達成時に使用していたユニホームやスパイクなど、5点を米野球殿堂博物館に寄贈した。

 イチローが同博物館にアイテムを寄贈するのは今季だけで3回目。4月にメジャー通算500盗塁のスパイクを、6月にはピート・ローズのメジャー通算記録を抜いた日米通算4257安打のユニホームを提供している。この日は、アウェー用のグレーのユニホームと、土のついたスパイクのほかに打撃用手袋、肘当て、リストバンドを同館長に手渡した。

 会見でイチローは、メジャー1年目の01年にジョー・ジャクソンのもつ新人安打記録を塗り替えた際に同博物館から寄贈依頼を断ったことを明かし、「一度かもしれないその数字を達成した道具にちょっと執着が生まれたんでしょうね。のちにそのことをすごく後悔した。それ以来、なにか依頼があったときはできることをしたいという思いが芽生えた」と話した。

 同館長によると、これまで寄贈されたイチローのアイテムは25点以上。イチローは「寄贈」を「紅白歌合戦の審査員」と重ね合わせ、「最初に依頼があったときに周りから『こんなこと一生に一度あるかないかだから出とけ』って言われて、出たことがあるんですよ。その後も毎年依頼があって、それとちょっと似てますね」と言って、笑いを誘った。

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