イチロー爆笑 試合前に敵軍主砲からピザ51枚を贈られる
「レッズ5-4マーリンズ」(18日、シンシナティ)
マーリンズのイチロー外野手(42)はレッズ戦に「5番・右翼」で出場し、4打数2安打。今季20度目のマルチ安打で連続安打試合を「3」に伸ばし、打率は・313。メジャー通算3007安打で歴代28位のアル・ケーラインの記録に並んだ。
試合前のクラブハウス。イチローを爆笑させたのは敵軍の主砲、ボットだ。イチローが遠征先の昼食は必ずチーズピザを食べることを知り、背番号に合わせて51枚のピザをロッカーまで配達したのだった。
一塁を守るボットはイチローが出塁した際には冗談を言い合う間柄。同一塁手によると、2日前にイチローからユーモアあふれるプレゼントを贈られたと言い、「だから、こっちも彼を笑わせるものがいいと思ってね」とお返しの理由を説明。イチローお気に入りのピザ店が球場から約100キロ離れた隣の州、ケンタッキー州ルイビルにしかなかったため、同市を本拠地とする自軍傘下マイナーチームの関係者に依頼して約1時間半かけて運ばせたほど、気合いの入ったプレゼントだった。
それだけにイチローが山積みになったピザの箱を見て爆笑したことを伝え聞くと「それはよかった」と満足そうにうなずいていた。
イチローからの贈り物については「僕からは言えない。彼に聞いて」とノーコメントを貫いたボット。この日、イチローからもらったサイン入りバットを手にしながらメジャー10年目のベテランは「イチローのことはルーキーの頃からずっと敬意をもって見ていた。42歳になった今も素晴らしい状態を保っている。彼はもって生まれた才能に加え、信じられないような自己鍛錬を積んでいる。そういう部分が大好きなんだ」と“イチロー愛”を熱く語った。