イチローも沈痛…若きエース・フェルナンデス事故死
イチロー外野手(42)が所属するマーリンズは25日(日本時間26日)、本拠地マーリンズ・パークで記者会見を行い、エースのホセ・フェルナンデス投手(24)がボート事故で死亡したと発表した。本拠地で同日に予定されていたブレーブス戦は中止となった。
悲しみの淵に突き落とされた。フェルナンデスがマイアミビーチ近くの海上で起こったボート事故で突然の他界。その衝撃は計り知れないものだった。
正午過ぎからマーリンズパークで行われた緊急会見にはサムソン球団社長、ヒル編成本部長、マッティングリー監督だけでなく、選手全員が出席した。
サムソン氏は事故の経緯を説明したほか、キューバ出身の同投手が少年時代に3度、亡命に失敗したこと、間もなく女児が誕生することなどを公表。指揮官は涙を流しながら同投手と過ごした時間を「喜び」と表現。ヒル氏は残された家族のことを口にした瞬間、号泣した。同投手が「僕にとって神のような存在」と敬慕したイチローも沈痛な面持ちで会見の様子を見守った。
この日予定されていたブレーブス戦は中止になったが、球場には花束やメッセージを手にしたファンが次々と集まった。全米各地で行われた他球団の試合では開始前に黙とうが捧げられ、若きエースの死を悼んだ。