事故死の若きエース 「16」がマーリンズの永久欠番に 球団オーナー示唆

亡き同僚の背番号の前で試合に備えるイチロー(撮影・小林信行)
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 「マーリンズ-メッツ」(26日、マイアミ)

 マーリンズの若きエース、ホセ・フェルナンデス投手(享年24)の事故死から一夜明けたこの日、全体練習前のクラブハウスではチームミーティングを開かれ、フィールド上に姿を見せた選手たちは一様に硬い表情で2日ぶりの試合に備えた。

 場内の大型スクリーンには同投手の背番号「16」が映し出され、練習中はマウンド上に同投手が使用していた帽子とグローブを置かれた。

 チームメートのゴードンは本拠地の練習では掛けることのないサングラスをして、胸に「RIP(安らかに眠りください)」が入ったTシャツを着用。ディートリックは帽子に同投手のイニシャル「JDF」と「16」をペンで書き入れるなど、思い思いの形で哀悼の意を表した。

 ベンチスタートのイチローは、いつもと同じスタイルで黙々と練習メニューをこなした。

 試合前のベンチで取材に応じたサムソン球団社長は、この日の試合で選手、首脳陣全員が背中に「16」と「FERNANDEZ」の入ったユニホームを着用してプレーすること、27日以降は袖に特製ワッペンのついたユニホームを使用することを発表。プレーボール直前に選手たちがフィールドに姿を見せると、観客席から大きな拍手が起こった。

 前日の緊急会見には出席せず、声明文で哀悼の意を表したローリエ球団オーナーは試合前に取材に応じ、「球団にとって大きな損失だが、前に進むしかない」とコメント。さらに「16のユニホームを再び、着る選手はいないだろう」と「16」を永久欠番にする意向を示した。

 球場周辺の一角には献花コーナーが設けられ、ファンたちが長蛇の列をなし、メッセージボードに惜別の言葉を書き込んだ。

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