マドン監督、起用法不満のチャプマンに反論「事前に承諾していた」
カブスを108年ぶりのワールドチャンピオンに導いたジョー・マドン監督が、プレーオフでの起用法を批判した元守護神、アロルディス・チャプマン投手に反論した、と17日(日本時間18日)、米スポーツ専門サイト、ESPN電子版などが伝えた。
同サイトによると、シリーズ終了後にカブスからフリーエージェントになり、ヤンキースと5年8600万ドル(約101億4000万円)で合意したチャプマンは16日に行われた入団会見で同監督の采配を批判。2勝3敗で迎えたワールドシリーズ第6戦の7点リードの九回の続投について「個人的には彼の起用法には納得していない」などと不満をあらわにしたという。
元守護神の一連の発言に対し、マドン監督は「起用法を変えるようなことはあったか?答えはノーだ」と断言。「第6戦の勝利がなければ第7戦はない。第7戦に勝てなかったら第8戦はない」と背水の陣だったことを強調し、「やるべきことをやるしかないというのがその理由だ」と話したという。
また、マドン監督は「結論を言えば、彼なしにチームは勝てなかった。彼の働きには感謝している」と左腕の奮投を絶賛。続けて「ただし、我々の采配はすべて試合前に彼に伝え、承諾を得ていたのは確かだ」と話したという。
今季のチャプマンは7月にヤンキースからカブスへ移籍。2チームで計59試合に投げ、4勝1敗36セーブ、防御率1・55。ポストシーズンは13試合に登板し、2勝無敗4セーブ、防御率3・45。ワールドシリーズでは5試合で7回2/3、137球を投げた。