ドジャース、大谷記念球への対応に変化 移籍1号球は物議 認証シールつけて保持許可 野球初観戦の48歳男性「キープする」

 認証シールが貼られた記念球を見せるパティーノさん
2枚

 「ドジャース10-0メッツ」(21日、ロサンゼルス)

 右翼席中段まで飛んだ通算176本目の本塁打。ドジャースの大谷翔平が松井秀喜の記録を塗り替えた記念球をゲットしたのは、この日が人生初の野球観戦だったジェイソン・パティーノさん(48)だ。

 「上の方からボールが転がってきたので捕りました。みんなが飛び込んできて、誰かの頭がぶつかってきたりして大変でした」。

 カオスの状況を笑顔で説明した。

 パティーノさんによると、捕球すると、すぐに球場警備員がやってきて別の場所へ移動。記念ボールと大谷のサイン入りボールの交換を提案され、記念球を米国野球殿堂博物館に展示したいと説明されたが、自身は「キープしたい」と意思表示したという。

 ドジャース広報部は報道陣に対し、「ショウヘイ・ボールはファンが保管。ボールはドジャースによって認証された」と説明した。

 大谷の記念球を巡っては、4月3日に本拠地ドジャースタジアムで行われたジャイアンツ戦で打った移籍後初本塁打が騒動に発展している。米メディアによると、1号球を右中間席で捕球した女性は球場警備員から「持ち帰るならボールが本物であるという認証を拒否する」と圧力をかけられたという。女性はSNS上でも自身の経験を発信。大谷に記念球を返す選択をしたが、球団から受け取ったのはサイン入りボールとサイン入りバット、帽子2つ。選手との面会もかなわなかったことを報告した。

 これらの一連の報道に周囲からは球団の対応とファンの態度に賛否の声が上がった。事態を重く見たドジャースは12日のパドレス戦に女性とその夫を招待し、大谷だけでなく、ほかの選手たちと交流する機会を与えた。新たな大谷のサイン入りグッズをプレゼントし、事態の鎮静化を図った。

 同じ轍を踏むまいと、記念球を捕ったファンへの対応を“改善”したドジャース。パティーノさんは「このボールに彼がサインしてくれたらクールですね。このボールの価値はもっと上がる。これからどうするか考えます」と話したのに対し、試合後の大谷は記念球について「どうなんですかね。こないだ(移籍後初本塁打)はいただけるという話だったのでもらったんですけど、ちょっと(球団とファンの間に)食い違いがあったらしかったので、今回は分からないですけど、話を聞いてみてかなとは思います」と慎重な口ぶりだった。

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