ノムさん節炸裂!球界、芸能界一刀両断

 楽天前監督の野村克也氏が30日、都内の書店で自著の「負けかたの極意」「ノムラの教え 弱者の戦略99の名言」の刊行記念イベントに出席した。報道陣に囲まれたノムさんは、自著のPRから、野球界、芸能界の時事ネタにまで言及し、“ノムラ節”が炸裂した。

 野球が2020年夏季五輪で実施競技の最終候補に残ったことに触れ、監督就任への意欲を問われると、「絶対ない。地球がひっくり返ってもない。7年後?生きてないよ」と言いつつ、まんざらでもない様子。

 「北京五輪のとき、ファンの人たちから『何で野村さんじゃないんだ』って声が聞こえてきたのはうれしかった」と、しみじみと振り返ると、さらに「やるとしたら、どうやって情報を集めようか。敵を知り、己を知る。私は捕手だったから、相手を知らないことにはサインの出しようがない」と、やけに具体的な青写真まで描き始めた。

 五輪競技復帰へ、時間短縮の方策としてイニング制が検討されることに、「ハンタ~イ!」と真っ向から異議を唱え、「野球は3の係数でできてる。7は割り切れない。だったら6イニングの方がまだいい」と持論を展開した。

 二刀流で話題の日本ハム・大谷について話が及ぶと、「ふざけんじゃないよ。“一刀流”だけでも大変なのに。プロ野球をなめてるよ。プロ野球の先輩たちは、彼に打たせちゃいけないよ。そのくらいの意地を見せないと。私が現役だったら、彼を絶対に打たせないね」と、一気にまくし立てた。投手、野手のどちらが適性かについては、「私が日本ハムの監督だったら、投手をやらせるね」と断言した。

 話題は、芸能界をにぎわせている元モーニング娘。のタレント・矢口真里の離婚騒動に及んだ。「誰?女優さん?」と、77歳のノムさんは矢口についてよく知らない様子だったが、「夫婦っていうのは、2人だけにしか分からないこと、人には言えないこともある。夫婦2人にしか分からないことですから」と、うなずきながら話した。野村家については、「ウチ?家ではほとんどしゃべりません。ボヤいていても、同じ部屋にいないから、聞いてないと思う。家庭内別居だね」と苦笑い。「でも、ベッドは一緒だよ。キングサイズ」と夫婦円満の秘けつ?を説いた。

 妻であった矢口の不倫が原因とされていることには、「エッ奥さんの浮気なの?エライ時代になったもんだ」と絶句。「だいたい逆のパターンが多いのにね。まあ常識ないよね。ダンナがいないときに家に入れるなんて」と驚いていた。

 最後は「買って下さい。ためになる話、面白い話、興味のある話、全部入ってます」と自著の宣伝を忘れなかったが、PRポスターを報道陣に褒められると、「篠山紀信さんに撮ってもらったんだ。遺影ができた」と、自虐ネタで締めくくっていた。

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