大谷初完封 函館でダル、佑の借り返す
「日本ハム3‐0西武」(13日、函館)
日本ハムの先発・大谷翔平投手(19)が9回126球6安打9奪三振3四球の内容で西武打線を0点に抑え、プロ2年目での初完投初完封を果たした。大谷は今季4勝目(1敗)。
今季は1試合しか日本ハムの主催試合が行われない函館での完封勝利。これまでダルビッシュ有(現レンジャーズ)が06年に、斎藤佑が12年にともにプロ最短KOされた場所だが、この日は二刀流で奮闘する大谷が先輩たちの借りを返した。
ヒーローインタビューでお立ち台に立った大谷は、「(函館では)1年に何試合もないが、何とか勝てて良かったです。いい思い出を残せたと思います」と話し、スタンドのファンから大歓声を浴びた。
大谷は初回に自らのボークも絡み、1死一、三塁のピンチを迎えたが、西武の4番・浅村を投ゴロ併殺に仕留め、二回以降の好投につなげた。この日は投手にとって有利な追い風も味方にし、自己最速158キロをマーク。「キャッチャーの大野さんや守備にも助けられ、いいプレーが出て、いい流れでした。(函館では)来年も投げたいと思います。札幌にも来てもらえたら、僕も頑張りたいと思います」とナインやスタンドのファンへ感謝の言葉を発した。
大谷をリードし、七回にはチーム2点目となる適時打で援護した大野は「大谷さまさま、だと思います。ありがとうございます。どの球種も良かった。まさか完封するとは思わなかったが、158キロも出た。まだ、気を抜いて投げることがあるので、その辺を直してほしいが、きょうは完封できたから」と、笑顔で大谷をほめながら、気を引き締めることも忘れなかった。