ハム大谷が日本球界最速タイ162キロ

1回、162キロの速球を投げ込む全パ・大谷翔平=甲子園(撮影・会津智海)
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 「オールスター・第2戦、全セ‐全パ」(19日、甲子園)

 セ・リーグ(全セ)は阪神・藤浪、パ・リーグ(全パ)は日本ハム・大谷が先発。ともに思い出の詰まった甲子園で投げ合った。

 藤浪は初回、先頭の柳田に左前打。続く大引は右飛に打ち取ったが、3番の糸井に中前へ先制打を許した。その後、長谷川への四球などで2死一、二塁となり、ペーニャに左翼席上段へ超特大の3ランを被弾。計4点を奪われた。

 その裏、大谷は先頭の鳥谷に対して、初球でいきなり161キロを計時。さらに2球目、甲子園球場がどよめいた。鳥谷がファウルした球速は、自己最速となる162キロ。08年にクルーン(当時巨人)がマークした日本球界最速記録に並んだ。その後、1死一、二塁からマートンに適時打を浴びて1点は失ったものの、大谷の「剛球ショー」にファンは酔いしれた。

 大谷は1回を投げて3安打1失点で降板。「真ん中を目がけて思い切り投げるだけなので。(球速は)少し狙っていたので良かったです。こういう(直球中心の)ピッチングなので、シーズン中はできるか分かりませんが」と夢舞台のマウンドを振り返った。

 藤浪は2回を4安打4失点で降板。試合前、藤浪を相手にキャッチボール、遠投を行った大谷は「なんとか(2人とも)ゼロでいければ、と話していたんですが、2人とも取られてしまいました。僕もまだまだだなと思います」と話した。

 大阪桐蔭出身の藤浪と花巻東出身の大谷は、同学年で高校時代からのライバル同士。2012年のセンバツでは1回戦で激突し、大阪桐蔭が9‐2で花巻東を下した。

 藤浪は4番を務めた大谷に第1打席で先制の右越え本塁打を許した。その後は四球、三直、遊飛で3打数1安打1打点。藤浪は8安打12奪三振で完投勝利を挙げた。

 プロ入り後は、今年のオープン戦(3月8日・甲子園)で初めて投げ合った。ともに先発登板し、藤浪は5回9安打5失点で敗戦投手、大谷は5回2安打1失点で勝利投手となった。

 この試合はDH制で大谷が投手のみでの出場だったため、藤浪VS打者・大谷の対戦はなかった。

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