選抜21世紀枠の小山台 ベスト8で散る

 「高校野球・東東京大会準々決勝、帝京10‐0小山台」(25日、神宮)

 21世紀枠で春の選抜大会に出場した都立の雄・小山台がベスト8で散った。足攻を絡める帝京の攻撃に送球ミスが相次いで、いきなり一回に1安打ながら3失点を喫する苦しいスタート。さらに二回にもエース伊藤優輔(3年)が変化球を狙い打ちされ、5連打を浴びて5点を追加され序盤で大量8点リードを許す厳しい展開となった。

 帝京のエース清水昇(3年)に三回まで完全に抑えられていた打線は、四回から毎回のようにチャンスをつかむもタイムリーが出ず得点が奪えない。最後は立ち直っていた伊藤が六回、帝京の4番・浜田弘幸(3年)にレフトに2ランをたたき込まれ、10点差がついてサヨナラコールド負けとなった。

 本塁打を打たれた瞬間、空を見上げた伊藤は「あぁ、これで終わってしまった」と悔しさをにじませながらも涙は見せなかった。選抜で履正社(大阪)に0‐11と大敗を喫したあと、選手たちはミーティングで「泥臭く戦おう」と意思を統一。甲子園で1勝することを目標に夏に臨んだ。

 惜しくもベスト8での敗戦となってしまったが、「8点取られてもいつか逆転してくれると信じて投げることができた。そこは成長できた部分。みんながついてきてくれて感謝しています」とエースで4番、そしてキャプテンでもある伊藤は胸を張った。今後の進路は大学進学を希望。「勉強と野球を両立して次の舞台でも頑張りたい」と前を向いた。

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