元巨人外野手の中井康之氏が９日、食道がんのため神奈川県内の病院で死去した。６０歳だった。

　１９７２年度ドラフトで巨人から１位指名を受け、京都の西京商（現西京高）から入団。本格派右腕として期待されたが、故障などもあって野手に転向した。

　通算３９０試合に出場し、打率・２１１、３本塁打、１９打点。８４年限りで現役を引退後は、８５年からテレビ朝日系で放送されたスポーツバラエティー番組「ビートたけしのスポーツ大将」にも出演。野球コーナーでたけし軍団チームの助っ人として活躍した。

　巨人・原監督は「入団当時、教育係の中井さんから巨人軍のしきたり、ルールを教えてもらいました。ガッツが技術を超えるという選手だったと思います。ベンチではリーダーで、応援団長のような役割を果たしていました。訃報に接し、衷心よりお悔やみを申し上げます」とコメントした。

　通夜は１２日午後６時、告別式は１３日午前１０時から東京都品川区西五反田５ノ３２ノ２０「桐ヶ谷斎場」で執り行う。喪主は妻・中井万千子（なかい・まちこ）さん。