プロ宣言 京大・田中両親 地獄見てこい
プロ注目の149キロ右腕、京大の田中英祐投手(4年)が6日、進路について初めて明言。同日、ほっともっと神戸で行われた関西学生野球リーグ・関大戦登板後に「プロ志望届を出そうかなと思います」と、プロ入り志望を表明した。東大出身のプロ野球選手は過去5人いるが、京大からプロ入りすれば史上初となる。
最近まで気持ちは揺れていたというが、阪神2軍との交流戦(8月23日)に登板したことでプロ入りを意識。同30日に両親と話し合い「地獄を見てこい」と背中を押されたという。
「自分と同じような境遇の人に、僕の姿を見せたい」と田中。野球だけでなく学校の勉強にも全力で取り組み、そしてプロ野球で活躍する。野球強豪校ではなく、文武両道を目指す多くの高校球児、子どもたちの希望の星となるべく、勝負の世界に飛び込む覚悟だ。
兵庫県出身の同投手は、小学4年から野球を始め、兵庫県下有数の進学校・白陵高時代は2年夏の3回戦が最高成績。京大工学部へ進学し、1年春からベンチ入り。関西学生リーグでは、京大投手最多の通算7勝を挙げている。3年秋には0勝4敗ながら防御率1・06でベストナインに輝いた。