大病乗り越え…明大・山崎オリ単独1位

 「プロ野球ドラフト会議」(23日、グランドプリンス新高輪)

 オリックスに1位指名された明大・山崎福也(さちや)投手(22)は、「決まってホッとしています。どこに行くのか楽しみな気持ちで臨みました。ものすごくうれしかった」と、甘いマスクで喜びを口にした。

 オリックスについては「打撃も投手もすごくいい選手が多く、バランスがいいチームという印象」と語り、「日本ハムの中田翔選手と対戦してみたい」と胸を膨らませた。

 山崎は中学3年のとき、脳腫瘍が見つかり手術。大病を乗り越えた左腕が、ついに夢のプロへの切符をつかんだ。「同じ病気で苦しんでいる人もたくさんいる。そういう人たちのために頑張りたいと常に思っている」と決意をにじませた。

 父・章弘さん(52)は、79年ドラフトで巨人に2位指名され入団。父よりも1つ上の順位で指名されたことに、「ひとつの目標でもあったので、父を超えられてうれしい」と笑顔を見せた。

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