中村紀にオファーなし「長く待てない」
DeNAを戦力外となった中村紀洋内野手(41)が7日、大阪府高槻市内で行われた「プロ野球40年会」「48年会」が主催する恒例の野球教室に参加。イベント後、自身の進退問題について取材に応じた。
現役続行か引退か注目される中、中村は現時点で他球団からの獲得オファーが来ていないことを明かした上で、「あとどのくらい待てるか分からないけど、少ない望みに期待しながら待ちます」と現在の心境を吐露した。
各球団は現在、来季に向けた戦力補強の真っ最中で、中村自身も「徐々に(期間設定を)しないといけない」と先を見据えながら、「長くは待てない。家族がいるんやから。1人なら待つんやけど。オファーを待つしかない」と切迫感を見せた。
報道陣からは現役を続ける場合、日本プロ野球機構(NPB)の球団が対象か問われると、中村は「そうです」ときっぱり。さらに海外でのプレーについては「海外も、もう年やし。前に(米大リーグと3Aに)1回行ってるし」と否定した。
厳しい現実を認めながら、「(各球団で)春のキャンプでけが人が出るか分からへんし…」と、現役続行へのこだわりを見せる中村紀。最後に引退かどうかも含め「決まったら発表します」と、悲壮な決意をにじませていた。
米大リーグのドジャーズを含め6球団を渡り歩いてきた中村は、プロ23年目の今季は13試合出場で打率・245、0本塁打、10打点に終わった。10月のシーズン終了後には自身のフェイスブックでファンへの謝罪と現役続行への意思を示していた。