「ＤｅＮＡ春季キャンプ」（５日、宜野湾）

　巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏（４０）が、５日、ＤｅＮＡの沖縄・宜野湾キャンプを視察した。巨人以外の国内球団のキャンプを訪れるのは初。ブルーの球団ジャンパーを着込んで、午後から個別練習が終わるまで視線を送った。　和製４番候補の筒香の打撃練習に「スイングが力強い。自分が同じ年齢の時を考えれば、彼の方が柔らかく逆方向にも打てる。僕は引っ張り専門でしたから」と評価。練習後、松井氏に質問をぶつけた筒香は「反対方向から入るバッティング練習はすごくいいと言われました。やっていることが間違っていなかった。自分を変えずにやり続けたい」と笑顔だった。

　視察実現の経緯を聞かれると苦笑い。「何回もお断りしたんですよ。それなのに中畑さんが『頼むよ』の一点張り。最後に『恩返ししてくれ』と言われた。そんなにお世話になっていないけど、奥さんにはお世話になった。奥さんへの恩返しを中畑さんにしました」と笑った。

　６日は２軍の練習を、７日は１軍を視察する予定。中畑監督は「みんなとコミュニケーションを取れたらいいと思う。選手から質問する時間を作れたらいい」と期待した。