阪神2年目・横田が似ている選手とは…
阪神の入団2年目、横田慎太郎外野手が4月25日、ジャイアンツ球場で行われたファーム交流試合の巨人戦で、今季2号となる右越え本塁打を放った(写真左)。撮影した打撃フォームを見てすぐ、ある選手に似ていると思った。そう、阪神の背番号24といえば、代打の神様と呼ばれた桧山進次郎氏だ。
過去に撮影した桧山氏のフォーム(写真右)と比べてみた。撮影位置が違うため完全な比較はできないが、体の開き具合や、足の曲がる角度と高さなどが、やはり似ていた。何より、身長と体重は横田の方が一回り大きいものの、全体のシルエット、雰囲気はそっくりだった。
さらに、ライナー気味にライトの防護ネットに突き刺さった、その弾道までもが似ているように思えた。
阪神ファンの気持ちも同じだった。次の打席に向かう時、スタンドから「桧山~」の声が響いた。豪快なバッティングを見て、その姿をダブらせ、早く1軍で活躍することを願って叫んだのだろう。
くしくも、桧山氏が現役引退した年のドラフト2位で入団し、背番号24を受け継いだ横田。彼には近い将来、代打の神様とはいわず、クリーンアップの一角を担うことを期待したい。(写真と文=デイリースポーツ・村中拓久)