試合開始早めたのに…花火大会中止
「楽天5-9日本ハム」(21日、コボスタ)
完ぺきな計画に思えた。しかし…こんな結末、だれも予想できなかった。
平日にもかかわらず、試合開始が16時に設定された。通常のナイターは18時開始で、コボスタ宮城での16時スタートは初めての試みだった。
これには理由が二つあった。一つは試合後に「第1回楽天イーグルス花火大会」が予定されていたこと。2000発の花火が用意され、球場に隣接する陸上競技場から打ち上げられることになっていた。野球場のイベントとしてはかなり大規模な花火大会。16時開始なら、仮に長時間試合となった場合でも対応できるだろうというわけだ。
二つ目の理由は、22日から予定されている西武ドームでの3連戦。前日21日が18時開始なら22日の当日移動となるが、16時開始であれば21日のうちに関東へ移動することが可能となるはず-という計算だ。
どちらか一つの理由だけでは18時開始のままだったかもしれない。二つの状況を勘案した結果、試験的な意味合いを含めて異例の16時開始となったのだが…。
16時2分にプレーボール。初回、楽天が1点を先制し、幸先のいいスタートを切ったが、その後、互いに点を取り合い4-4のまま延長戦へ突入した。
延長十一回には、日本ハムが1死三塁から中島卓のスクイズで1点を勝ち越した。その裏、楽天は1死一、三塁から牧田の犠飛で同点としたが、十二回に日本ハムが中島卓の適時内野安打などで4点を勝ち越して勝負あり。その裏、楽天は無得点で21時39分に試合終了となった。
パ・リーグ歴代4位、5時間37分という超ロングゲームで、18時開始と変わらない終了時間となってしまった。そのため、周囲への騒音に配慮し、まさかの花火大会中止。選手たちも東京へ移動できなくなった。しかも敗戦…。楽天にとっては予想外の散々な結末だった。