松井秀喜氏 甲子園初打席は「震えた」
NHKの籾井勝人会長(72)が4日、都内の同局で定例会見を開き、「高校野球100年」を記念した企画「高校野球100年のものがたり」を発表した。7月10日から8月上旬にかけ、BS1で「わがふるさとのベストゲーム」を放送。ほかにも、夏の大会の開幕にあわせ、過去の名勝負やそれにまつわるエピソードを紹介する特集番組4本を総合テレビで夜間帯に放送する予定。
BS1「わがふるさとの-」では、都道府県ごとの甲子園大会での記憶に残る名勝負、名シーン、選手を、独自取材のインタビューや当時の映像、資料に加え、寄せられた視聴者の声やエピソードを盛り込んで、かつての興奮と感動をよみがえらせる。
また「高校野球100年のものがたり」のHPを開設。参加校が10校だった1915年の第1回大会(優勝は京都二中)から現在までの全試合結果をはじめ、元メジャーリーガー・松井秀喜氏(石川県・星稜高校出身)のインタビュー動画などを公開。
松井氏は高1夏の甲子園初打席(日大鶴ヶ丘戦)について「すんごい緊張しまして、足がプルプル震えた。(人生で)ほかに足震えた経験はない」と回想。結果はフォアボールだったが「良かった、と思いました。足震えて打てる状況じゃなかったから」と笑顔で明かしている。
また「家では野球の話は全然しなかった」という松井氏。高1で試合に出場していたが、両親にはそのことを話していなかったという。ある日、ワンセグで試合を見ると「4番、松井」とのアナウンス。父親は「先輩にも松井君っているんだ」と思い込み、画面を見てみると、「自分の息子が出ていてびっくりした」というエピソードを披露している。
HPにはそのほか、視聴者から募集した「忘れられない名勝負」「甲子園にまつわる思い出」などの話題を随時掲載する。籾井会長は「100年を機に、あらためて高校野球の魅力を発信していきたい」と語った。
また同会長は、思い出に残る甲子園の試合として、1965年夏の三池工の初出場初優勝と、1954年選抜大会の小倉高校準優勝と故郷・福岡の高校の活躍を挙げ「(母校の)山田高校は当時から1、2回戦で負けてました」と懐かしそうに話した。