元近鉄投手エルビラ氏、誘拐される
米大リーグ・ブルワーズや近鉄、韓国・サムスンなどでプレーしたナルシソ・エルビラ元投手(47)が母国メキシコのベラクルス州で誘拐され、19日現在消息がつかめていない、と現地時間20日(日本時間21日)までに地元メディアが報じた。米メディアも、元ブルワーズ投手が行方不明になったとして報じている。
地元紙「EL PROCESO」(電子版)によると、同氏はサトウキビ工場を経営しており、6月16日に同従業員3人とともに行方不明に。19日に高速道路で発見された同氏のトラックの中からは、血痕が見つかったという。何らかの犯罪に巻き込まれたと見られている。
同州は野球のウインターリーグの盛んな土地で、そこでの、元メジャーリーガーの誘拐事件にファンは大きなショックを受けている。
エルビラは2000年に近鉄入団。同年6月20日・西武戦ではノーヒットノーランを達成した。翌年を限りにサムスンに移るなどし、メキシコで09年に引退した。日本での通算成績は実働2年、33試合登板(先発25試合)で7勝8敗、防御率4・79だった。