De 倉本が同点打、下園が勝ち越し打
「巨人2-7DeNA」(23日、東京ド)
DeNAが逆転勝ち。6月2日・ソフトバンク戦以来、3週間ぶりの勝利となり、連敗を12で止めた。ようやく真っ暗なトンネルから脱出した。
中畑監督が「逆境に強そう」と連敗ストッパーの期待をかけて送り出した先発久保は二回、相川に左翼へ2ランを浴びて先制を許した。しかしその後は追加点を許さず。5回2失点とゲームをつくった。
打線が奮起したのは0-2の六回だ。“高木勇キラー”の倉本が2死満塁で打席へ。内角低めの直球を左前へはじき返した。これが2点打となり、同点に追いついた。
「何とか追いつけば雰囲気も変わると思っていた。追い込まれていたので、タイミングがあった球を思い切り振って、バットに当てよう、前に飛ばそうと思っていた結果が出てくれた」と倉本。その言葉通り、チームは勢いに乗った。
なおも2死一、二塁から代打・荒波が四球を選んで満塁。高木勇をKOすると、代わった戸根から久保の代打・下園が中前へ2点勝ち越し打を放った。
倉本は高木勇とは社会人時代にも対戦経験があり、プロではこれで10打数6安打の好相性。三回には得点にはつながらなかったものの、右翼線への二塁打を放つなど、中畑監督の起用が見事に的中した。
九回には追加点を奪った。2死二塁の好機を築くと、梶谷が中前適時打。さらに続く筒香がセンターバックスクリーンへ2ランを放ってダメ押しした。
救援陣も踏ん張った。六回は田中が無失点。七回はモスコーソ、八回はエレラが無失点に抑え、最終回は守護神・山崎康が3人で仕留め、巨人の反撃を許さなかった。
ヒーローインタビューを受けた決勝打の下園は、連敗ストップに「サイコーデース!」と絶叫。「12連敗、苦しかったんですけど、チームのみんながつないで最後に自分のところに回ってきたんで、何とかしようと気持ちでいきました」と殊勲打を振り返った。
中畑監督は「ここで連敗を止めることができたことは、変なものを感じますね。ジャイアンツ戦で止められたということがね。よく頑張ってくれました。全員野球で勝てたということが何よりもうれしいし、ファンの皆さんの喜ぶ顔を見たら、勝たないといかんなと改めて感じました」と話していた。