原監督 亡き父の代理で甲子園
第97回全国高等学校野球選手権大会の育成功労賞表彰式が15日、甲子園球場で行われ、三池工、東海大相模の両校で全国制覇を果たした原貢氏の代理で、巨人・原辰徳監督(57)が出席した。
第2試合の試合開始前に、バックネット前で育成功労賞を記念する盾を受け取った原監督。場内からは大きな歓声が沸き起こり、退場する際には手を挙げて声援に応えた。東海大相模3年時の76年以来、39年ぶりに高校野球が開催されている甲子園へ戻ってきた若大将。「2つの顔を持つ甲子園と言うことで、久しぶりに高校野球の雰囲気を感じることができた」と笑みを浮かべる。
父・貢氏との親子鷹で甲子園を沸かせ「1年の夏にここを入場行進したことが一番覚えている。もちろんゲームというのもページをめくっていけばあるんだけど。甲子園に出場できたことが大きな1ページを作った」。その一方、「やっぱり練習が厳しかったんで。甲子園に行くまでの道のりがね…。ゲームの時は楽しかった。練習はすごく苦しかった」と苦笑いで高校時代の思い出を明かす。
「高校野球は原点ですから。高校野球あってのプロ野球。そういう意味で両方がこれからも栄えて行ければ」と語った原監督。第1試合には同じく1年生で甲子園を沸かせる早実・清宮幸太郎内野手(1年)が登場し、豪快な一発を放ったが「高校野球は登竜門。甲子園は大きな目標であり、大きく夢を開かせて立派な社会人、野球人になってほしい」とエール。スイングについては「個人的なところはね」と多くを語らなかった。