清宮2試合連発で清原超え&4強
「高校野球・準々決勝、早実8-1九州国際大付」(17日、甲子園)
早実(西東京)の注目のスラッガー、清宮幸太郎内野手(1年)は「3番・一塁」でスタメン出場。第2打席で2試合連続となる本塁打を右翼席に放ち、チームの9年ぶりの準決勝進出に貢献した。1年生での1大会2本塁打は83年の桑田真澄(PL学園)以来。1年時は1本塁打だった清原和博(PL学園)を超える成績となった。
四回、先頭打者として入った打席の初球だった。低めの直球にバットを鋭く振り抜くとライナー性の打球が右翼席に飛び込んだ。
投ゴロに倒れた第1打席では左手親指を痛めていた。テーピング処置を受ける場面もあったが、手負いの逆境をはね返しての一発となった。4打数2安打で、甲子園での打率も5割をキープした。
清宮の本塁打だけではなく、6番の富田直希内野手(3年)が2打席連続本塁打を放つなど打線が爆発。エースの松本皓投手(3年)は5安打1四球の完投勝利。投打がかみ合い九州国際大付(福岡)を圧倒した。
清宮は試合後、“清原超え”について尋ねられ、「清原さんも松井さんも、その後も活躍していらっしゃる。自分は偉大な方々と比べると、まだまだ。打点は自分の力だけじゃないので」とあくまで謙虚だった。
【清宮の甲子園での打撃成績】※打撃結果の後の数字は打点
1回戦(8日)今治西 一飛、死球、中飛、右安(1)、二ゴロ 4打数1安打1打点
2回戦(13日)広島新庄 三振、右安(1)、左安、死球、投直 4打数2安打1打点
3回戦(15日)東海大甲府 死球、右本(2)、一ゴロ、右二塁打(3)、右二塁打 4打数3安打5打点
準々決勝(17日)九州国際大付 投ゴロ、右本(1)、三失、中二塁打 4打数2安打1打点
合計 16打数8安打8打点