高橋純平が不安説一蹴 8月から練習再開
U-18ワールドカップ(W杯)に出場する高校日本代表が22日、奈良県内で始動した。エースナンバーの「18」を背負う県岐阜商・高橋純平投手(3年)は、ブルペン入りし変化球を交えて34球。岐阜大会前に痛めた左太もも裏肉離れの影響を感じさせず、不安説を一蹴した。
ボールの力強さとスライダーのキレは、他の投手と比べても群を抜いていた。見守った西谷監督も「いいボールがいっていた」と目を細めた。岐阜大会の準決勝で敗退した後、7月いっぱいはリハビリに充てていたが、8月に入りU-18W杯に向けて練習を再開。中旬からブルペン投球を再開し、同級生に頼んでシート打撃に登板するなど着実に復帰への階段を上ってきた。
「投げる分には不安はありません。この夏は不完全燃焼に終わって、もう一度、投げるチャンスをいただいた。支えてもらった方に投げている姿を見せたい」と意気込んだ高橋純。ただ実戦登板から遠ざかっており、起用法については予定されている練習試合3試合の内容を見て、判断される方針だ。
代表合宿初日はドラフト1位の最有力候補に挙げる阪神・熊野スカウトが視察。ブルペンでの投球練習を見守り「いいボールが放れていた。スライダーとスプリットは今でも十分、プロで通用する。久しぶりに強いボールが見られたんで一安心。思ったよりコントロールとキレも良かった」と語っていた。